2004/07/10 境川(すてきな斜面発見)

今日は午後、明日の水棲生物調査用の道具を探しに町田駅近く(でもないが... ;_;)の釣具屋に行ってきたのですが、その帰りにせっかくだからと町田駅へは戻らず、境川沿いまで降りて鵜野森の緑地の川沿いを古淵駅まで歩いて来ました。

16号沿いにある釣具屋(相模原台地上)から境川へ降りるときに適当なわき道に入ってみると、境川の旧氾濫原に広がる住宅地と相模原台地の斜面が接するところに出たのですが、その斜面にはいろいろな植物が生えていて、わくわくしてとても面白かったです。(とはいっても普通の人にはほとんどただの草じゃねぇかと言われそうですが (^_^;))
でも斜面って生きもの好きにはたまらない魅力があります。

夕立には降られましたが、すてきな場所も見つかり、締めは境川橋下手でカワセミに遭遇でき、楽しいウォークとなりました。

*** 斜面で出会えた植物たちです ***

ヤマユリ(ユリ科 ユリ属 学名:Lilium auratum)

まず目を引いたのは立派なヤマユリ。ご近所の方がきちんと世話をされているようです。


ヒヨドリバナ(キク科 フジバカマ属 学名:Eupatorium chinense)

斑入りの個体。これはジェミニウイルス(Tobacco Leaf Curl Geminivirus)に感染したために発生するもので、この周辺には斑入りのものがたくさんありました。

なお、斑入りのヒヨドリバナは万葉集の中にも出てくるそうで、ネットで検索してみると、ウィルス感染によりそこの個体群を衰退させるのに、なぜ長期にわたって共生してきているのか研究された方のレポートもありました。

ウイルスに感染した植物の生理生態学

たかがヒヨドリバナと思われがちですが、なんだかとても奥の深い植物のようで、ちょっと魅かれますね。


エノキグサ(トウダイグサ科 エノキグサ属 学名:Acalypha australis)

これこそただの草じゃないかと言われそうですが、葉っぱがオオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の食草であるエノキの葉っぱに似ているからだと教わって、とても納得し、私にとっては強く印象に残っている植物なのです。


チダケサシ(ユキノシタ科 チダケサシ属 学名:Astilbe microphylla)

いまがちょうど花期の最盛期のようで、群落がいくつかありました。


キツネノマゴ(キツネノマゴ科 キツネノマゴ属 学名:Justicia procumbens var. leucantha)

キツネノマゴの群落。花の季節にはまだ早いですが、真夏から夏の終わりにはかわいいお花畑になるでしょう。楽しみですね。


ウドが栽培されている畑

山の中でウド自体は見たことはあるのですが、畑で栽培されているのは始めて見ました。こんな発見があるから知らない道の散策はやめられませんね。


*** ここからは川沿いで出会った植物たちです ***

ヤブガラシ(ブドウ科 ヤブガラシ属 学名:Cayratia japonica)

ヤブガラシが花を咲かせ始めました。晴れていればいろんな虫たちが集まってきていたことでしょう。

名前の由来は、あらゆるものに絡みつき、ついには薮まで枯らしてしまうということから来ています。

また、貧乏臭いところに繁茂するのでビンボウカズラという別名もあるそうです。なんだか名前だけ見ていると散々ですね (^_^;)。


ワルナスビ(ナス科 ナス属 学名:Solanum carolinense)

北アメリカ原産の帰化植物。茎にかなり堅いトゲがたくさんあって始末におえないことから「悪いナスビ」ということでこの名前がつきました。


ヤブカンゾウ(ユリ科 ワスレグサ属 学名:Hemerocallis fulva var. kwanso)

川岸にところどころ咲いています。そろそろ花期も終わりのようです。


ママコノシリヌグイ(タデ科 タデ属 学名:Polygonum senticosum)

漢字で書くと「継子の尻拭い」。すごい名前です。
下の写真にあるように茎にはトゲがたくさん生えていて、こんなんで尻をぬぐわれてはたまったものではありませんな (;_;)。


ムラサキツメクサ(マメ科 シャジクソウ属 学名: Trifolium partense)

別名アカツメクサとも呼びます。

見つけたのは上の写真にある、名前と違って花が白いタイプで、下はすぐそばに生えていた通常の赤花タイプの個体です。


マメグンバイナズナ(アブラナ科 マメグンバイナズナ属 学名:Lepidium virginicum)

北アメリカ原産の帰化植物。
横浜線が境川を渡る周辺にやたらたくさんはえています。

※マメグンバイナズナは、一度大熊川(鶴見川支流)を歩くイベントで鶴見川・水辺と翼の会の宮ざきさんに教えていただいたことが頭の隅に残っており、同定にとても役立ちました。ありがとうございました。m(__)m
(大熊川周辺でのイベントについてはTRネットホームページのバクの流域活動を参照してください)


コンフリー(ムラサキ科 ヒレハリソウ属 学名:Symphytum offcinale)

地中海沿岸から中央アジアに分布するヒレハリソウと呼ばれる植物の栽培種です。
一時、健康によいということでブームに乗り盛んに栽培されましたが、後の研究で肝機能障害を起こす物質が含まれていることが判明。現在は厚生労働省からこれを含む食品に対して摂取を控えるよう勧告が出されています。(下記参照)

シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて

シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて(その2)

この個体も一時のブームで近くの畑で栽培されていたものが逃げ出したものでしょう。この子に罪は無く、人間の身勝手さの被害者ですね。


以上


戻る